マイクロソルダリング 上級オペレーター〜表面実装編〜
タイトルに表面実装編とは書いたもののこれしか持ってないから他の記事が上ることはないのでよろしく!
前に会社の出張で資格の更新へ行った話をしたので今日はその時の試験について詳しく書こうか。
とは言ってもこの前受けた試験は更新で実技試験だけなので、筆記についてはほとんど覚えていない😂
なにせ実際に筆記試験を受けたのは6、7年前やからしゃーない笑
でも、そんなに難しくなかったのは覚えてる。
セミナーに申し込むと前もってテキストを貰うのだがそれで勉強する。
内容としてはハンダの種類や何℃で溶けるかとか基礎知識やハンダ付けの仕組みなどなど。
更新じゃなくて資格取得の際のセミナーは筆記と実技で2日間あるのその時に筆記勉強も出来る。
当時とじゃ違うこともあるかもやが試験も選択問題で割と簡単やった。
まぁ今は覚えてないがな!
重要なのは筆記よりも実技試験!
これに関してはある程度慣れも必要だと思うからセミナーだけでパスするのは難しいんじゃないかな。
まぁ大体仕事でやってる人が取りに来る資格やろけど、、
ここから先は専門的な話になってくるから分かる人にしか分からん内容になる。
当然うちのおひめも分からんだろう😅
簡単に言うと
これを
こうする。
時間内に決められた部品を決められた場所に正しく取り付けるというもの。
二枚目の写真は部品いっぱい付いてるけどこれは練習用の基板やから試験ではこんなに付けなくても良い。
作業の流れとしては部品をピンセットで掴み、片方のランドに仮付け、もう片方をハンダ付けし必要なら仮付けした方を手直しして、IPA(有機溶剤)で洗浄するといった感じ。
まず、1番注意が必要なのが部品の向き。
小さいチップ抵抗は本来極性は無いが、試験では抵抗値が読める向きに取り付ける必要があり、その他の部品もそうだが逆向きに取り付けてしまうと1発不合格になるそう😱
洗浄に関しても割と厳しく見られるようで、ハンダに含まれるフラックスの残渣をキレイに取り除かないといけない。
まぁこの辺の注意事項は講師の方も毎回教えてくれることやけどねー
コツって言うほどのことでもないけど、この試験は減点方式で1発不合格になるような項目以外はおもにハンダ付け接合部を見られるから時間のかかる部品から取り付けた方が良い。
特に取り付ける部品の順番に指定はないからな。
おれの場合は画像真ん中のQFPって言う4方向に足のあるICから取り付ける。
こいつが1番ハンダ付けする場所が多いから。
特に注意が必要なのはブリッジとリード(足)先端部のフィレットの高さ。
リードの断面は酸化している場合もあってハンダが馴染みにくくフィレットに必要な高さが出ない時もある。
この注意事項は講師の方もあまり言ってくれない為、現におれの先輩もそれが原因で不合格になった事もあるそう😫
だからここはフラックスの塗布を余すことなく行い、流しハンダで最初は多めにハンダを供給する方がいいかも。
このタイプのリードはウィッキングはしないしね。
ただそれをする時はブリッジには要注意だが。
基本的にこの試験は普段仕事でしているハンダ付けの基準より厳しいと思う。
特にハンダ量に関してはだいぶシビア。
チップ部品もリード部品もハンダ量は多すぎても少なすぎてもダメだ。
ハンダが多くなりすぎることを意識しすぎるとランドが全て濡れ広がっていないなんて事も起きる。
だから1発で上手くいななかったら何度もコテを当てるよりウィッキングを使った方が早いかも🤔
予備ハンダは認められてないけどウィックは使えるから。
ただし部品やランドの破損には細心の注意が必要になる、、、
フラックスが使えるところはしっかり塗布してそれ以外の所はウィックを上手く使うといった感じかな。
あとは仮付け時に部品が動かないようにマスキングで固定したり、半田が回路に流れすぎないようにこっちもマスキングを貼ったりすればキレイに仕上がるはず!
おれの場合は全部の部品を一気に取り付けてから最後に洗浄するので、残った時間でしっかり洗浄する。
こんな感じのとこを注意してある程度の前準備と経験があれば凡ミスさえしなきゃ受かるんじゃないかな😉
以上!